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いや、マテマテマテ、俺の聞き違いだったかな?
ホ、ホ……ホルモン……?
うん、そうだなそう言いたかったんだよな瑠依さんは、きっと。
「おーい、聞き間違いじゃないぞー?ホルモンとか無理矢理すぎるでしょ恵ちゃん」
「うっ、なんで思ってることわかんだよっ」
「声に出てる」
「うそっ?!」
「恵ちゃんかーわーいー。ちゅーしちゃうぞ」
「きめぇからやめろっ。つかちゃん付けやめろっ」
またも抱き着いて顔を近づけてくる瑠依さんを引っぺがす。
「……んで、ホ、……ホモの巣窟って、どういうことだよ」
「ん?ああ、恵ちゃんの知ってのとおりここって初等部からエスカレーター式じゃん?」
「うん」
「ということは盛りの思春期には周りは男だらけ……まあ、自然の摂理だな」
「自然の摂理じゃねーだろっ!」
思わずツッコミもいれたくなるわっ。
取り乱す俺を横目に、叔父さんは飄々と言ってのけた。
「恵ちゃん、狙われるかもねー」
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