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秀:信長様!?なぜ此処に?
信長と呼ばれた男は馬を飛び降り、秀吉に近寄ると遠慮なく拳骨をした
秀:~~いっっったぁぁ!?酷いじゃないですか!
頭を押さえながら秀吉が抗議するが、信長は知らん顔をして雪乃に近寄る
信:お前、名は?
雪:…あっ、はい……雪乃と申します
慌てて頭を下げようとすると、信長に止められる
信:別にかしこまらなくていい。雪乃か、いい名だな…
優しく微笑まれ、雪乃の胸は高鳴った
秀:雪乃ちゃーん!信長様が苛めるんだよー
秀吉が雪乃に抱きついてきた
信:秀吉、テメェ何やってんだ!おい雪乃、ソイツをコッチに寄越せ!
雪:…へぁ?は、はい!
思わず変な声が出てしまい、雪乃は赤面した
信長は一瞬目を丸くしたあと、笑い出す
信:面白いやつだな雪乃は!気に入った!
雪:……そ、そんなに笑わないで下さい!
恥ずかしさで赤面しながら言う
信:わ、悪ぃ…でも…っっ
信長は懸命に笑いを堪えながら謝る
まるで悪戯が成功した子供のような無邪気な笑顔に、雪乃の胸は更に高鳴る
秀:ぉえっ!?雪乃ちゃんひどいよー!
気づけば言われた通り秀吉を信長に差し出していた
信:偉いぞ雪乃!いい子だ!
信長が雪乃の頭をポンポンと叩く
雪乃は真っ赤になって俯いた
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