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結局そのまま希と静谷さんでゲームをしてたので、大分俺は暇する事になった。途中本当にPSPでも持ってこようかと思った。
「あ、もうこんな時間。ごめんなさい、そろそろ帰らないと……」
静谷さんが時計を見てそう言った。もう8時を過ぎている。
「そっかぁ、残念だなぁ……あっ、そうだ! 先輩今度の日曜日って暇ですかっ?」
希がそんな事を訊く。今度の日曜日……ってまさかこいつ……
「日曜日……えぇ、予定は無いわ」
「じゃあじゃあ! 私達の実家に来ませんか? みんなで行くんです!」
「みんなって、今日一緒だったアスカ君とアカリちゃん?」
「はい!」
「そっか……私も行って良いの?」
「もちろんです!」
希が敬礼のポーズを取って言う。静谷さんは少し考える仕草を見せ、にこりと微笑んだ。
「えぇ、是非行きたいわ」
ま、マジですか……あぁやばいもう緊張してきた。
「じゃ、ナオ送ってあげて!」
「え、俺が?」
「当たり前じゃん! お嬢様先輩を守らないと! あ、でも私も行くっ」
希がそんな事を言って2階に上がっていった。程なくして財布を持って降りてくる。あぁ、途中でコンビニでも行くつもりだな。
「さっ、お嬢様先輩の家までレッツゴー!」
そう言って1人で家を出ていく希。静谷さんポカンとしてるよ……
「え~っと……なんかすいません」
「いえ、2人が迷惑じゃないならお願いするわ」
「いや、迷惑なんてそんな。そういう事なら送りますよ」
俺はそう答え、静谷さんと家を出た。希が道路に出て待っている、こいつはもう少し静谷さんを見習ってほしいものだ。
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