2.ただの先輩ではありません

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   結局そのまま希と静谷さんでゲームをしてたので、大分俺は暇する事になった。途中本当にPSPでも持ってこようかと思った。 「あ、もうこんな時間。ごめんなさい、そろそろ帰らないと……」  静谷さんが時計を見てそう言った。もう8時を過ぎている。 「そっかぁ、残念だなぁ……あっ、そうだ! 先輩今度の日曜日って暇ですかっ?」  希がそんな事を訊く。今度の日曜日……ってまさかこいつ…… 「日曜日……えぇ、予定は無いわ」 「じゃあじゃあ! 私達の実家に来ませんか? みんなで行くんです!」 「みんなって、今日一緒だったアスカ君とアカリちゃん?」 「はい!」 「そっか……私も行って良いの?」 「もちろんです!」  希が敬礼のポーズを取って言う。静谷さんは少し考える仕草を見せ、にこりと微笑んだ。 「えぇ、是非行きたいわ」  ま、マジですか……あぁやばいもう緊張してきた。 「じゃ、ナオ送ってあげて!」 「え、俺が?」 「当たり前じゃん! お嬢様先輩を守らないと! あ、でも私も行くっ」  希がそんな事を言って2階に上がっていった。程なくして財布を持って降りてくる。あぁ、途中でコンビニでも行くつもりだな。 「さっ、お嬢様先輩の家までレッツゴー!」  そう言って1人で家を出ていく希。静谷さんポカンとしてるよ…… 「え~っと……なんかすいません」 「いえ、2人が迷惑じゃないならお願いするわ」 「いや、迷惑なんてそんな。そういう事なら送りますよ」  俺はそう答え、静谷さんと家を出た。希が道路に出て待っている、こいつはもう少し静谷さんを見習ってほしいものだ。
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