34人が本棚に入れています
本棚に追加
天気は快晴、空はとっても青いのに
そう静雄は思った
何が悲しくて目の前に天敵、臨也がいるのだろう
今日は平和に過ごせそうな予感がしたのに
「シズちゃんシズちゃんっ!!偶然だね☆」
煌めきながら手を振り、こっちに来るあれの頭上に…隕石でも落ちないかと心の底から願ったのは言うまでも無い
青筋がピクリと浮かぶ
それにお構いなしににこやかな臨也に若干気持ち悪さを覚え、何か無いかと辺りを見る
「あれ、無視?折角良いもの見せてあげようかと思ったのに」
「あぁ?」
良いもの、のフレーズに反応しては臨也へ顔を向ける
悲しきかな人間の性、それにしてやったりと口角を上げればジャケットをバッと半分脱ぐ
噂のジャケットプレイ
そして静雄は見てしまった、"良いもの"を
「見て見て、1000円プリントで作っちゃった」
「………………」
いつも来てるシャツの胸元にはデカデカとILove静雄と書いてあった
所謂Loveはハート絵で、良く携帯の加工画で見るアレである
きゃっ、とわざとらしく照れながら見せれば反応を待つ臨也
プツ…
そう、何かが切れるのを静雄は理解した
オプションでは静雄の頭からは血が吹き出てるだろう
近くにあった道路標識を引っこ抜く
「ぃぃいいざぁやあぁぁぁ!!」
「あはははっ!!」
イタズラに成功した少年のごとく笑いながら逃げる臨也に、鬼の形相で標識を翳し追う静雄が暫く池袋で見れたそうな…
(え、なんでシャツ作ったかって?そんなのシズちゃんを弄るために決まってるでじゃん☆)
後日、静雄Tシャツは古着屋で売られていたとかいないとか…
+END+
………1000円かける悪戯って…(・ ・;)とんだアソビゴコロ!!
そもそも初っ端がこれって!!(泣)むっぼうな女…
日記に図、123を載せる予定
最初のコメントを投稿しよう!