ラクスの嫉妬

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  それから、ジェムは城に来なくなった。   しかし、ラクスや、メイドたちはジェムがあきらめたとは思わなかった。     もちろん、ジェムは、リュウシに対する想いを口にした事はないが間違いなく好意を持っているのだと思っていた。     そんなある日…リュウシは用事があり、ルフと2人で出かけた。   わりと近くだったので、歩いて出かけたのだ。     「リユ様、少々こちらでお待ちいただけますか?すぐに戻りますので」   「うん、じゃ、待ってるね」       それは、ルフが、ほんの短い時間リュウシから離れた時だった。     そう…彼は、なぜかそばにいた。   「リユ様!!」     リュウシが声のする方を向くと笑顔のジェムがいた。    「まぁ、あなたは…」   「お世話になっております!リユ様」     まさかの出来事だったが、リュウシは、少しだけならと話し始めた。    
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