妃とリュウシ

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  ラクスから話を聞き、自分が、嫁に来るように仕組まれていた事を知った、リュウシ。     「ラクス様、でしたら服装を変えさせてください」   「ダメだ。リユ、お前は私の妻なのだから、そのままの服装でいるのだ」   「しかし…ハイヒールは足が痛くなります」   「リユ、足が痛くなったならば、その時は私が抱き上げる」       こうして、リュウシは、そのままラクスの妻として過ごす事になった。   しかし、今はもう、リユが男だという事は、城で働く皆が知っている。   それどころか、この国の国民、全員が知っているのだ。 この国では、男の妃は珍しくはないようで、皆が祝福してくれた。       「良かったわね、リユ。近いうちに私とお買い物に行きましょうね」   「はい、お母様」     妃は、娘がいないため リュウシを本当の娘のように可愛がった。といってもリュウシは男だが、女装をしているからだ。   天気の良い日には、庭に出て一緒にお茶を楽しむ。  
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