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リュウシの髪と瞳の色は、とても珍しいため、知らない誰かに会う度に、ほめられた。
背中まである髪は美しく、女性と言ってもおかしくはなかった。
数日後、妃と街へ出かける。出かける時は、車に乗り出かけた。
他に男性の運転手と、妃についている、若いメイドが一緒だ。
「リユ、あなたの髪に似合う、髪飾りがあると良いわね。
私みたいに、まとめると楽よ。ふふ。でも、リユの髪色だと、そのままでも素敵なのよね」
「ありがとうございます、お母様。でも、さすがに私は、黒い髪飾りは合いませんね」
「そうねぇ…あなたの髪は黒ですものね。その分、白が映えそうね」
ニッコリ笑う妃の隣で、リュウシも微笑んだ。
そして、店につくと店主が出迎えた。
「これは、これは…お妃様、姫様…いらっしゃいませ」
「こんにちは。お久しぶりです。
リユ、ここは、オーダーメイドで作ってくださるの。国王の弟のお店なのよ」
「えっ!!?どういう事なのでしょう!!?」
すると、妃は微笑んだ。
「国王は、私の夫は養子なのよ」
なるほど…リュウシは、うなずく。
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