序章 始まり

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―とある森 ハァ ハァ ハァ ??(この森を抜ければ…ガラージュ帝国。 あの人混みにさえ紛れれば、また何とか逃げきれる。) そう少女は考えながら、隠れていた木から草むらへ入った。 彼女は、訳ありでエデン教という超大型宗教から追われていて、ちょうど今は追い詰められているという状況だ。 近くには10人程度の武装した男達がいる。 その時… ガサッ ガサガサ 草むらにうつった時、少し物音をたててしまった。 兵士1「ん……??」 兵士1「いた!! いたぞ!マリカ=アルメントだ!!」 マリカとは彼女の名前だ。 マリカ「しまった! しょうがないかな…えいっ!!」 マリカは兵士の顎を蹴りあげた。 蹴りはクリーンヒットし、兵士は崩れ落ちた。 そしてマリカは走りだした。 ハァ ハァ ハァ 兵士2「リュンベル様…… マリカ=アルメントを発見しました。 どうします?」 リュンベルと呼ばれた男は周りの兵士達とは違う格好をしていて、周りの者とは明らかに違うオーラを放っていた。 リュンベル「数名追わせろ…。 だが、捕らえるのは簡単だ。 奴は恐らく、この森を抜けたガラージュ帝国に向かっている… この意味がわかるな?」 兵士3「と言うと?」 兵士2「馬鹿! 少しは自分で考えろ!! とりあえずガラージュ方向に全員出動だ!!」 兵士はそう兵士達に指示した。 兵士2「部下が馬鹿ですいません、リュンベル様…。」 そう言いリュンベルに深く頭を下げた。 兵士2「ほら、お前も頭を下げろ!!」 と、頭の悪い部下に向かって言ったが、その者は音もなくいつの間にか倒れていた。 兵士2「!!!???」 リュンベル「頭の悪い奴は、俺の手下にはいらない……。」
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