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ハァ ハァ ハァ ハァ
マリカ「…ハァ…ハァ…後もう少しでこの森を抜けれるはず…。」
あれからしばらくマリカは走り続け、森の出口付近まで来ていた。
マリカ「……ハァ…ハァ…
でも…意識が……。それにめまいも……。
丸2日も逃げっぱなしだったからかな……?」
一方、ガラージュ帝国ダウンタウン
少年1「そろそろ仕事の時間だな…。
さてと、今日も一日頑張ろー!!
今日は、ノルマ20000ジェルだ!」
この少年の名は、ケイタ=フリード。
15歳の平凡なガラージュ帝国に住む少年だ。
だが、肉親と呼べる者はいなく、一人で暮らしてきた。
ガラージュ帝国と言っても住んでいるのはダウンタウンで、生活は少し貧しい。
性格は、かなりのポジティブで単純バカ。
ただ、誰に対しても平等に接するので、ダウンタウンでの顔は広く人気者である。
いつも決まったような毎日で、朝起きて、仕事に行き、帰宅し、就寝する。
そして今は、仕事に出かける前だ。
少年2「そのセリフ…いつも、言ってんじゃねーか。
結局、20000ジェルなんて儲かった日なんかねーし。」
こちらの少年の名は、ディン=マーテル。
ケイタの親友。
ケイタが5歳から、ダウンタウンに来てから今までずっと仲良しで、いつも一緒にいる。
少し、ネガティブで理屈っぽい所があるが、ポジティブなケイタとは相性が非常にいい。
ちなみに二人の仕事とは、何でも屋。
1年程前から、生活のために始め、最初は退治屋と帝国近くの魔物などの駆除だったが、依頼があまりにも少なかったので都合のよい何でも屋となった。
ダウンタウンと市場を繋ぐ階段のすぐ近くに、その何でも屋はあり、二人は今その階段をかけあがろうとしていた。
ケイタ「そういえばさぁ、昨日の儲けって何ジェルだったんだ??」
ディン「昨日は確か、4200ジェルだったかな?」
ケイタ「4200!!?
そんな少ねーの!!?」
ディン「あぁ…。
昨日は忙しい方だったんだけどな…。」
ケイタ「折半して、2010ジェルかぁ…」
ディン「2100だな……。」
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