序章 始まり

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リュンベル「今、帝国の教会から無線が入った……。 マリカ=アルメントだと思われる者が、帝国の門をくだったとの事だ。」 リュンベル「そして、俺達の隊はどこかに隠れていないかの確認。 …確認が取れ次第、ガラージュ帝国へ行き、到着した時点で北、東、南、西門すべての門を閉鎖する。」 兵士4「なるほど。 それでマリカ=アルメントは袋の鼠って訳ですね!?」 リュンベル「そういう事だ…。 今まで何度か、間一髪の所で逃げられていたが………今度こそ…。」 リュンベル「今度こそ捕らえてやる……。」 一方。 ケイタ「いらっしゃい!! で!!依頼は!?」 ケイタは基本的仕事が好きなのか、目を輝かせながら言う。 ディン「おいおい、状況見ろってケイタ…。 なんだか様子がおかしいぜ?」 店に入った瞬間、倒れこむように、座り込んだマリカを見てディンは言った。 もっともそれが当たり前の反応であり、興味津々で話しかけるケイタは少しおかしい。 ディン「それより、君、大丈夫か?」 マリカ「…………。」 ディン「……??…無視………?」 マリカ「……スー…スー…。」 ケイタ「違う……寝てるんだ。」 ディン「だな……。 でも一体どういうつもりなんだ?」 ケイタ「ん~……。 眠かったんじゃないか? だから眠らせてくれって事で…」 ディン「それはないだろうな。 それなら宿に行くのが一番だろうし、何も言わず倒れ込むように眠りだすのは何かおかしくないか?」 ケイタ「そうか? 考え過ぎなんじゃねーか? 突然眠くなる事ぐらい誰にでもあるし。」 ディン「でも…。 どこかおかしいんだよな。 ………まぁ、いいか…。 とりあえず、目が覚めるまで奥の方で寝かせてやるか…。」 ケイタ「そうだな。」 そう言って二人はマリカを担ぎ、奥にあるソファに寝かせた。
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