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あれから5時間程経った頃、とうとうマリカの目は開いた。
ケイタは少し驚いたような表情で、マリカを見つめた。
ディンはというと、1時間程前…。
少女1「すいませーん。」
その声と同時に、扉は開いた。
ケイタとディンの二人にとっては聞き覚えのある声だ。
少女1「ヤッホー。
依頼に来たよ!」
その時、受付にはケイタが立っていた。
少女1「よっ、ケイタ。」
ケイタ「おっす!アンズ。
毎日毎日、依頼ありがとな!!
で、今日の依頼は!?」
アンズ…とは、ケイタとディンの幼なじみの女の子。
歳は二人の一つ下で、とても活発な子だ。ちなみにディンに恋をしている。
だから、毎日この何でも屋に来ている。
その事をケイタに伝えた事があるが、
「へ~。そうなんだぁ。
俺も好きだぜ!ディン!」
の一言で、片付いた。
そしてケイタは奥で様子を見ているディンに声をかけた。
ディン「おっアンズ!
今日も来たのか!
で依頼って!?」
アンズ「今日の依頼はねぇ…。
火の神殿ってわかる?」
ケイタ「わから…
ディン「あぁ、それがどうしたんだ?」
アンズ「最近、火の神殿の周りに魔物が出るらしいの、それを退治してほしい…との事です。」
毎日毎日、依頼をしていては依頼金が半端でないので、アンズは毎日何でも屋に来るため町を歩き依頼人を探し回ってたのだ。
ディン「ふーん。
その依頼人は?」
アンズ「商人のモーリーだよ。」
ディン「了解。
じゃあさっそく行くとするか…。」
そう言い、ディンは出て行こうとした。
ケイタ「ちょっと待ってくれ。
俺が行く!!」
ディン「いや、俺が行くって。」
ケイタ「さいしょはグー!!」
ケイタ「じゃんけん!!」
ケイタ、グー。ディン、パー。
ケイタ「くっそぉぉ!!」
ディン「じゃあ行ってきまーす。」
という成り行きで、出て行った。
そして…。
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