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マリカ「!!!!」
ケイタに気づき、とっさに身構えた。
………………
………………
………………
………………
しばらく沈黙が続いたが、何もせず驚いた目で見るケイタにマリカは敵ではないと判断したのか、落ち着いた。
よく見れば、見分けはつくがアンズによく似ている顔立ちだ。
ケイタ「………。
とりあえず質問したいんだけど、君…依頼人……じゃないよな…?
君って一体……。」
マリカ「状況がよく……わからないんですけど………あたしはマリカ=アルメント。といいます。
あなたは……?」
そう言い、マリカは記憶を遡らす。
マリカ(……………。
森を抜けた、までは覚えてるんだけど、そこから……)
ケイタ「俺はケイタ=フリード。
この店で働いてるんだ。」
そうケイタは軽く自己紹介し、マリカがここに来た時の状況を説明した。
そして必要ないとは思うが、何でも屋の仕事についても。
マリカ「そうだったんですか…。
それは、突然すみませんでした…。」
ケイタ「いや、いいよ。
全然気にしてないしさ。
それよりさ、何か困ってる事ない?」
マリカ「………。
困ってる事…、ありますけど、これ以上迷惑はかけられません……。」
ケイタ「別に迷惑じゃないぜ。
何かあるんなら、言ってくれよ。」
マリカ「いえ、それより行く所があるので。」
ケイタ「そうか……。
それじゃ、いいんだけどさ…。」
マリカ「はい。
ではそろそろ失礼します。
休ませていただき、ありがとうございました。」
そうしてマリカはベッドから立ち上がり、靴を履き出て行こうとした。
ケイタ「あっ!!
それと、外で何かあったのかわからないけど、エデン教の連中が外をうろつき回ってるから気をつけた方がいいよ。
あいつら、いい連中ぶってるけど本当はかなりうさんくさい連中だからさ。」
マリカ「えっ…!!」
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