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「行かせてやれ。
この子が一度決めた事を曲げないのは分かっている事だろう」
「けど……」
「大丈夫だよ」
青年は渋る老婆をに優しく言った。
「目的を果たしたら、必ず帰ってくるよ。
旅の途中に手紙も書くから」
老婆はようやく納得したように頷いた。
「わかったよ。
くれぐれも怪我に気をつけるんだよ?
フェネ君にもよろしくね?」
「うん、起きたら伝えとく」
「ミゾレちゃんとソア君にも伝えてね?」
「うん、分かった」
少年は老夫を見た。
老夫は微笑みながら頷いた。
「それじゃ、行ってきます!」
「行ってらっしゃい、トウエン」
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