†第Ⅰ話†

3/67
前へ
/92ページ
次へ
「行かせてやれ。 この子が一度決めた事を曲げないのは分かっている事だろう」 「けど……」 「大丈夫だよ」 青年は渋る老婆をに優しく言った。 「目的を果たしたら、必ず帰ってくるよ。 旅の途中に手紙も書くから」 老婆はようやく納得したように頷いた。 「わかったよ。 くれぐれも怪我に気をつけるんだよ? フェネ君にもよろしくね?」 「うん、起きたら伝えとく」 「ミゾレちゃんとソア君にも伝えてね?」 「うん、分かった」 少年は老夫を見た。 老夫は微笑みながら頷いた。 「それじゃ、行ってきます!」 「行ってらっしゃい、トウエン」 ~†~
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加