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「おはようございます☆」
と挨拶を元気良く言いながら、
バキッ
と研究所の扉を元気良く蹴り破った。
エノクは止まろうとするが、
勢いを殺せず前に倒れた。
「うぉ、あ!」
しかしそれでも勢いは衰えず、
そのまま転がりながら本棚に突っ込み、
ガタタタタタタタ!
大きな音をたてながら本の下敷きになった。
「……」
その一連の光景は、建物の中にいた2人の女性が見ていた。
2人はしばらく無言だったが、
片方の白衣を着た女性が静かに言葉を発した。
「フム、少女A、トレーナーになれず無念の事故死、か」
「死んでません!」
エノクは本の下から這い上がりながら言った。
「トビト博士、人を勝手に殺さないで下さい! と言うか少女Aって何ですか!?」
「少女Aの事故死について、友人からコメントです」
「聞けよ[★]」
「(ピー)さんは、本当にポケモントレーナーに憧れていて、(ピー)さん、今日を楽しみしていたのに……」
「ヨベル、なにそのピー音は! なんで私が禁止用語みたいになってるの!」
「(ピー)さん、どうして……」
「以上、少女Aの友人のコメントでした」
「2人共、いい加減にしろ!」
研究所に少女の声が響いた。
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