†第Ⅰ話†

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数分後……。 本棚を片付け、蹴り破られた扉にはとりあえずシートで誤魔化した。 白衣を着た長身の女性、トビト博士は、 セミショートの髪で人当たりの良さそうな少女エノクと、 ロングヘアでいかにもお嬢様なオーラがある少女ヨベルを自分の前に立たせた。 「フム、2人を呼んだ事について、今更言う必要性は無いだろう」 トビト博士は後ろの台を指差した。 そこには3つのモンスターボールが置いてあった。 「この3つから1つ選びなさい」 「トビト博士、質問があります!」 「フム、なんだ少女A」 「そのネタもう止めて下さい! じゃなくて、そのモンスターボールにはどんなポケモンが入っているんですか?」 「フム、中身はミジュマル、ツタージャ、ポカブだ」 「トビト博士、どうしてイッシュ地方と同じなんですか?」 その問いに対して答えたのは、隣のヨベルだった。 「それはこのヒエラル地方が、 イッシュ地方の近くにあるからよ? 前に聞いたでしょ、(ピー)さん」 「それもまだ続いてるのかよ[★]」
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