†第Ⅰ話†

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「な、長かった……」 あの後、ヨベルは 「ではエノクさん、お先に失礼します、ウフッ」 と楽しそうな笑みを浮かべながら去っていった。 その笑みがポケモンをもらって嬉しくてか、 エノクの説教にたいしてか、 叩き潰すのが楽しみなのか、 誰にもわからなかった。 一方エノクはトビト博士に研究所の奥に引きずられ3時間ほど「お話」し、 今はローテンションで冒険に出発しようとしついるところだ。 「う~、冒険の初めでから躓いた~」 と言うより冒険すら始まってないのだが。 エノクは急に立ち止まった。 そしていきなり自分の両頬をパァンと叩いた。 「……ヨッシ! へこんでも仕方ない。まだ始まったばかりだし、先はまだある! ウオッシャー!!!!」 無理矢理テンションを上げるエノク、まわりの視線が集中している事には気付かずに。 「……ん?」 ふと、エノクはテンションアップを止めた。 自分に視線が集中していることに気付いた……わけではなく、町の入り口が騒がしい事に気付いたのである。 「何だろう?」 エノクがそこに 近づいてみると…… ~†~
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