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「な、長かった……」
あの後、ヨベルは
「ではエノクさん、お先に失礼します、ウフッ」
と楽しそうな笑みを浮かべながら去っていった。
その笑みがポケモンをもらって嬉しくてか、
エノクの説教にたいしてか、
叩き潰すのが楽しみなのか、
誰にもわからなかった。
一方エノクはトビト博士に研究所の奥に引きずられ3時間ほど「お話」し、
今はローテンションで冒険に出発しようとしついるところだ。
「う~、冒険の初めでから躓いた~」
と言うより冒険すら始まってないのだが。
エノクは急に立ち止まった。
そしていきなり自分の両頬をパァンと叩いた。
「……ヨッシ! へこんでも仕方ない。まだ始まったばかりだし、先はまだある! ウオッシャー!!!!」
無理矢理テンションを上げるエノク、まわりの視線が集中している事には気付かずに。
「……ん?」
ふと、エノクはテンションアップを止めた。
自分に視線が集中していることに気付いた……わけではなく、町の入り口が騒がしい事に気付いたのである。
「何だろう?」
エノクがそこに
近づいてみると……
~†~
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