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真夜中の雪山の奥の奥、
その日は一年に有るか無いかの激しい吹雪が吹いていて、
一面は白色に覆い尽くされていた。
そんな真っ白な景色の中、
まるで景色と溶け込むように、
白い建物が建っていた。
その建物には窓はなく、
ただ白い壁と白い扉があるだけだった。
周りには音も無く耳が痛いほど静かで、この無音はいつまでも続く、はずだった。
バゴッ
と爆発音が白い建物からした。
建物にはひびが入り、
吹雪で真っ白だった景色には、
炎の赤と煙の灰色が
白のキャンパスを塗り潰すかのように、建物周辺を埋め尽くした。
静かだった雪山に、耳障りなサイレンか鳴り初めた。
そして唯一の出口である扉から、白衣を着た男女が一斉に出てきた。
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