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「ただし、本当に道のりが同じ所までだぞ!」
「はい!」
エノクは良い笑顔で本当に良い返事をした。
それを見たトウエンは、もう一度溜め息をした。
「……それじゃ、早速一つアドバイスをする」
「はい!」
「実力差のある相手、強い相手とは戦うな」
「はい!」
「……いちいち返事をしなくていい。普通に聞いてくれ」
「は……わかりました」
「じゃ、続けるぞ」
トウエンは咳払いをしてから説明を続けた。
「ただ、これには三つ説明を加える部分がある」
「加える部分?」
「まず一つ、負けてもいいバトルなら積極的に挑め」
「負けてもいいバトルって……?」
「練習試合とかの事な。強い相手とのバトルはトレーナーもポケモンも戦うだけで良い経験になる。ポケモンは相手の動きを見て、トレーナーは相手の指示を見るだけでも勉強になるからな」
「……」
「けど、負けてもいいからって負ける気で挑むなよ。勝つ気で挑まなきゃ勉強にならない」
「……」
「あー、エノク? いちいち返事をするなとは言ったが、必要な所は返事をしてくれないか?」
「はい!」
「……」
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