†第Ⅰ話†

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「?」 「勝った方が強者、負けた方が弱者なんて結果で言っている事であって、本当にそういう事ではないんだよ」 「んー? イマイチわからないんですけど……」 「そのうちわかるさ。ま、今は練習試合以外は強者とバトルするなっていう事だけわかっていればいい」 「はぁ……。けどトウエンさん」 「何だ?」 「相手が強い弱いなんて、バトルしなきゃわからないと思うんですけど」 「あー、そうか。そういうのは経験を積めばある程度わかるんだが、最初はわからないよな……」 トウエンは「んー」と唸りながら思案をしていると、何か浮かんだのか「あっ」と声を出した。 「エノクはこの町の博士からポケモンを貰ったんだよな?」 「はい、そうですけど?」 「だったら、ポケモン図鑑も一緒に貰っているだろ」 「ポケモン図鑑……」 「ああ、あれなら相手のポケモンの実力もわかるし、そのポケモンについての生態もわかるから、相手対策を立てやすい」
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