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『「いっただきます!」』
「……頂きます」
切り株の上にのせた昼食を前にエノクとフェネは大きな声で、トウエンは普通の声で言った。
「はぐはぐ……グッ、美味しい! トウエンさん、今日もグッジョブです」
「……どうも」
『ふ、当たり前だ。トウエンは八年間ずっと料理を習ってたんだ、下手な筈がない!』
「フェネ、何故お前が得意気なんだ?」
「はー、やっぱその位練習しなきゃ駄目なんですかね~」
「……いや、基本的な事は半年あれば学べるよ。後は自分の口にあった味を研究していくだ。それはポケモンも同じだな」
「同じ?」
「ポケモンも自分達にあった戦いかたをパートナーと一緒に学んで、探していくものだ。俺とフェネもそうだったしな」
トウエンはパンをかじっているフェネを見た。
フェネは視線に気付き、ニッと笑った。
『そうだったな、昔はじいさんに付き合ってもらって、朝から夜までずっとバトルをしてたな』
「へ~。あ、そう言えば今日のバトルはどうでしたか」
エノクは隣でポケモンフードを頬張っているディーネを撫でながら聞いた。
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