そんな彼女で大丈夫か?

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いや、そんなことは本当にどうでもよくて、それより、この視界を染め上げている紅の方をどうにかすべきである。 しかし、その考えとは裏腹に、体は後ろに倒れ込んでいく。 意識も、徐々になくなっていく。体も動かない。 そのとき、気付いた。 体に出刃包丁が深々と刺さっていることに。 その事実に僕は気付くが、痛みもなく、意識は闇の奥深くへと誘われてしまった。
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