戦国は『へぇ』だらけ

今川義元は上洛しない!?

前回の日記のコメントから『今川義元は桶狭間で討たれなければ上洛したかな？』論が持ち上がりまして、私、ちょっとばかり今回硬い話をさせていただきますm(__)m
桶狭間で義元が討たれた永禄三年に、そもそも義元はどうして出陣したのか、が大切です。現代に通説となっている上洛説は、誰が、どの史料から導き出したのか？
『甫庵信長記』では

天下を切て上り、国家の邪路を正す

とあっても、その天下が都だとは記されてないんです。じゃあなぜ、その天下という言葉を『都、または京都』に変えてしまったか？
これが、信長を英雄に変えた1637～38年頃の『松平記』でした。歴史にインパクトを残すため、尾張に攻め込んだ義元を信長が討ったのではなく『上洛をせんとする義元を途上にて奇襲攻撃で討ち落とした信長』と、変えてしまったのです。義元は、上洛途上じゃなかったんです。面白く物語にされた説が、通説として今にあるんです！