第1章

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今の時刻は真夜中の2時 此処は学生寮の屋上 屋上には3つの人影があり、3人共真っ黒いローブを着ておりフードをしているため顔は確認出来ない ?「もうちょっと場所を考えられなかったのかよ」 声からして10代半ばであろう青年が愚痴をこぼす ?「仕方ないでしょ、このメンバーで目立つ所で話し合う事は出来ないんだから」 その愚痴にたいして反論するのは20代半ばの女性 青年「用件は何だよ?」 青年は眠いらしく欠伸をしている ?「君を呼んだのは他でもない“白鳥 明”についてじゃよ」 喋り方から推測するに50代後半くらいの男が喋り始める 青年「あいつが何?」 青年は眠気のせいで苛立っているらしい 女性「あの子の正体を知ってるの?」 青年「知ってるけど」 青年は女性の質問に素っ気なく答える 翁「彼女を“貴族会”から守ってほしいんじゃ」 青年「貴族会ってなんだよ?」 翁「中位貴族や上位貴族が集まっているものじゃ」 青年「生徒会じゃなくてか?」 翁「生徒会の敵対勢力の様なものじゃな」 青年「貴族会を潰せばいいのか?」 翁「ただ潰すのでは意味がないのじゃよ」 青年「どうゆう事だ?」 翁「今の貴族会の会長は生徒会の会長よりも強いのじゃ」 青年「所詮は学生の話しだろ」 翁「今の君のランクで倒すと不自然なのじゃ」 青年「成る程」 女性「だから、白鳥 明を守るだけでいいの」 青年「喧嘩を売ってきた奴は片っ端から叩き潰す」 翁「あまり事を大袈裟にするでないぞ」 翁はそう言うと屋上から姿を消す 女性「程々に頑張りなさいよ」 青年「分かったよ」 青年がそう言えば女性は安心したのか屋上から消える 残された青年が振り向けば 左目の白目の部分は紅く、黒目があるはずの場所には六芒星が描かれておりその中心には髑髏が口を開いている 青年「ったく、怠い事になったな」 青年は1人悪態をつきながら闇に消える
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