少年はピエロ

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「どうしましたか? お気分が優れないようですが……」 アルツは心配そうにアリスの顔を伺う。 「あ、いえ……ただ私――」 そう。悩むことなんかないんだ。 アリスはこの時、この決断が自分の未来を大きく変えてしまう事を確信していた。 いや、若しくはこの決断そのものが自分の未来なのか。 とにかくアリスに迷いはなかった。 「――私、その男を見ました!!」
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