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ベッドの下からひょっこりと顔を出すジェイド。
その瞬間、一瞬にして時が止まった。
「い……いつからそこにいたの?」
振り返らず、ジェイドに背を向けたまま問う。
聞かなくても答えなんてわかりきっていた。
それでもアリスは聞くしかなかった。
全てはこの真っ赤に染まった耳の火照りを冷ますために。
「いやずっといただろ。
まぁそうだな。しいて言うならお前が自作の創作ダンスを楽しそうに踊ってた辺りかな?
中々独創的でよかったと思うぞ!」
「いやぁぁぁぁぁ!!」
ジェイドの答えを聞くや否や、周りにある物を手当たり次第に投げ付ける。
「な、ちょ、やめろって! 刃物はやめろぉぉぉ!!」
二人の間を包丁、花瓶、ヌイグルミがジェイドに向かって一方的に飛び行く。
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