少年はピエロ

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「しかし……泊めて貰うからってこれはキッツイな」 中腰の姿勢で床に散乱する皿の破片を片していくジェイド。 「文句言わないの! 破片拾い終わったら私も手伝うから」 アリスはヌイグルミを抱き抱え、ベッドに避難している。 女の子の足は柔らかいから傷付くからだとかで、先に危ない物を掃除してもらっている。 「へいへい……これでラストっと!」 ジェイドは最後の破片を後方のゴミ箱を狙って投げる。 だが無駄なスキルというか、ジェイドは素晴らしいまでのノーコンぶりを発揮し、破片はゴミ箱の遥か上を素通りしていく。 「アリスあっそびーましょー!! っていだぁ!?」 突然部屋に入って来た少女の額を破片が直撃した。
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