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「なーんだそうだったんだ!!
私てっきりアリスが部屋で密会してた男の子と痴情の縺れがなんとか――って展開だと思ってたよ!」
「なんでこれだけの事説明するのに30分もかかるのよ……」
アリスの必死の説明により、最初は頑として疑っていた少女だったが、ようやく信じるまでに至った。
だが、部屋の掃除をしながらも気が気でない男が一人。
「ア、アリス……」
少女に聞こえないように耳打ちするジェイド。
「ん? どうしたのジェイド?」
ジェイドは少し不安そうにしながら間を一拍空け
「この子は大丈夫なのか? その、俺の事そんなに話しても……なんかちっちゃいし」
「あー大丈夫大丈夫! この子頭悪いから」
「そこぉー! どっちも聞こえてるんだからなー!!」
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