少年はピエロ

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「俺はジェイド=フリークス。歳は16で男。アリスとはさっき会ったばっかで匿ってもらってる」 「アンタもまた律義に……」 呆れ顔で肩を落とすアリス。 レイはジェイドの名前を聞くとぶつぶつと連呼しはじめる。 「ジェイド……ジェイジェイ……ジェイ君!! 君は今日からジェイ君だ!!」 突然閃いたらしく、誇らしげに叫ぶレイ。 「ジェイ君!? 俺はジェイ君なのか!?」 ジェイドはレイに気付かされたように驚く。 「落ち着きなさい! あんたはジェイド! 間違いなくジェイドだから!!」 「おぉ……そうだった……」 アリスは二つの事に気付いていた。 一つはジェイドが天然だということ。 二つ目はジェイドとレイが揃っている、今この部屋の状況が最悪だということだ。
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