少年はピエロ

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「俺このまま寝るわ……」 布団を抱いたまま幸せそうに目を閉じるジェイド。 しかしアリスが許す筈もなくてジェイドは布団を剥ぎ取られる。 「布団が!?」 さらにアリスはジェイドを蹴飛ばす。 ジェイドは吹き飛び、アウッと言う声と共に床にたたき付けられる。 「あんたねぇ……何を堂々と人のベッドで寝てんのよ!? あんたはあそこで十分!」 アリスが指差すのは人一人がぎりぎり寝れる広さのソファーだった。 明らかに落胆の表情を浮かべるジェイド。 「ふ、布団は?」 最後に布団に一縷の望みをかけるが…… 「? 布団なんてないわよ?」
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