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森の中はまばゆい程の月の光を完全に遮断し、伸ばした手さえも見えないくらい真に闇となっていた。
しかし少年は一分も躊躇う事なく進む。
その動きは見えているかのように機敏で、草原を進んでいた時よりも速いぐらいだ。
更に少年はすれ違っていく木々に軽く触れていく。
「クッ……馬は使えん! 1、2番隊は馬を降りて森に。3番隊は囲め!!」
追い付いてきた男達は先周りして外を固め、中から確実に追い詰めていく。
だが、これだけの人数を動員してまで追わなければならい少年は何者なのか――
「しかしこう暗くては…………補助班! シャインだ!!」
指揮官らしき男が命令すると、ローブを来た男達が指先を掲げる。
すると――――
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