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森から少しばかり離れた場所に位置する学園『クラシア』
その横に併設されている学生寮の一室に、今まさに着替えをしている女生徒がいた。
少女はしかめっ面をしてはいるが、見つめられるだけで引きずり込まれそうなスカイブルーの瞳に、スッと綺麗に通った鼻筋。
肌は雪の様に白く、金色の長い髪が全てを受けて映える。
発育は発展途上のようだが……それはそれで需要がある。
その美貌は、美人なんて一言で片付けられる程度のものではなかった。
「んあめちゃくちゃ遅くなっちゃったな―。
まったく、これも全部レイが生徒会なんかに推薦するから……んしょ!」
ネクタイをシュルリと外し、スカート、ブラウスを脱いでいく。
そして下着へと手をかけたその時――
ガシャァン!!
ガラス窓を蹴破る音が室内に響いた。
「ヒァッ!? な、なに……?」
少女は突然の事に驚き、咄嗟に身を屈める。
音がしたのは隣の部屋だったが、何かが転がる音がした後にぴたりと何も聞こえなくなった。
「な、なんなのよぉ……」
少女はフライパンを片手に、ドアノブへと手をかけた。
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