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「…………。」
「…………。」
そのまま、沈黙が続く。
こいつ、何て言った?
150年前?
タイムスリップしたってこと?
そんなわけないじゃない。
「信じられんのも、無理はないけどねゃ~」
ん~~。と、考えながら、男が口を開いた。
「年恰好からみて、高校生かえ?」
「……そうだけど?」
「ん~、制服のデザインからして、昭和じゃないのぉ、平成かえ?
それとも、もっと、先かのぉ?」
「平成だよ、年号も忘れたの?」
呆れながらいう私に、男は、まあまあ、と宥めながら、
「平成何年じゃ?」
「……平成22年だよ! 大丈夫?」
「ほお、わしより、少し前じゃの? わしは25年から、来たきに。」
「……はい?」
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