ⅩⅢ

　
　『ケイト～帰るわよ』

　おじちゃんと言われびっくりした勇人だが、その子があの時出会ったケイトさんだとわかった

　「おじちゃんは名前覚えてないんだよ。また遊びに来てくれるかい？」

　女の子のケイトは『うん！』と元気に返事して母親の元へ走って行った

サラとの二人の生活もそう長くは無かった

　ケイトとサラのお墓に勇人は毎日毎日花を活け掃除やサラの大切な花壇の世話に励んだ

　時にはケイトのカメラを取り出し、思い出の風景を写真に残した