ⅩⅢ

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   あれから既に60年もの月日が過ぎた  勇人にとってはあっという間だった  思い出に浸っていると、船が向かってきている  船着き場に行くとケイトが手を振っていた  『おじちゃ~ん』  ケイトに頼んでいたものがあった  それを受け取った勇人は、そのノートにこれまでの事を一つの物語として書き出した  もちろんケイトには内緒だ  勇人は全てを思い出すように一文字づつ書き込んでいった  記憶を無くした青年と老婆二人の物語
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