ごーすと・いん・はうす

　とりあえず、思う事はたくさんあって、何から叫んだらいいかわからん。

　だから、敢えて頑張ってポイントを絞り出して、一つ言おう。

　「あんた、一体何なの？」

　「幽霊です」

　「……だから何なの？」

　「何なの？　とは」

　「……色々、渦巻いてる何かだよ。なんつーの妙な違和感って言えばいいのか、わからんから聞いてるんだよ」

　すんません。テンパってて頭の整理がヤバいつかん……あーもう渦巻いてるって言うより暴れ回ってるよ。

　「とりあえず、お茶頂戴……っかあれが良いな」

　指差す方向には、ビンに柚の実が入っている、柚茶である。

　「あれをコップに入れて、お湯入れたら柚茶なるんだよね？」

　「その通りだが……」

　「じゃあ柚茶一つね。パリパリ」

　「パリパリ？」

　「パリは韓国で早くって意味だよ。ほらっ。ぱっぱと柚茶」