ごーすと・いん・はうす

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 おこたに座ってばんばんと俺を急かす。  何なんだこいつは……。  心の中で、そりゃあもう何回も舌打ちしたよ。でも実際にしたのは一回だけで、ギロリと何? って睨みを効かしてくるからびびった。  もうしないからと心の中で誓うが、ふと思った。  何故?  何故この俺が?  気高く、金持ちの親の脛をかじっているこの俺が!  意味がわからん。何なんだ。出会ってすぐにもう起きてるこの格差。主従関係みたいな。しかもジュリアとか明らかに偽名を名乗る一度死んだ女の子が主人で、誇り高きニートの俺が下僕という……屈辱。  「おいこらてめぇ人の部屋勝手に主人面をしつ茶をしごけたぁ、いい度胸じゃねぇか。あぁ! 今すぐ出てけよこら」  ……なんて言える筈もなく(マジで舌打ちした時の睨みは怖すぎなんだよ)、おとなしくへーこらとお茶をおこたに置いた。
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