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今から考えても、運命というか、那由太の強運だとしか思えないんだけど、
私は1日間違えて、検診にいったの。
産婦人科は、朝倉の家から歩いて5分ぐらいで、尚子さんは送っていくって言ったんだけど、
運動不足もよくないからって、私は歩いていったの。
病院につくと
「朝倉さん?明日ですけど…」
でも、院長先生はいませんが、大学病院の先生がきてますから、良かったらって事で、診てもらう事になったんだの。
この先生こそが、那由太の命の恩人になる人。
「先生、男の子か、女の子かわかりますか?」
尚子さんもそれを知りたがってたから、それを聞きたくてね。
ところが、じ~っとエコーを見ていた先生は、
「うん、そうだね…後から、ちょっと詳しくみさせてもらえませんか」
って。
私は、別室で待つ事になった…。
随分待たされたわ。
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