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「オイ!そこのニート面!!」
「オイ!そこの甲斐無し!!」
ハハ、第一印象でここまで罵倒を罵ったのは君達が初めてだよ。ど腐れ糞ガキ
「「死ねぇぇ!!!」」
うぐぅっ!!??
二人同時にエコーが掛ったような声が鋭い矢のように言われると僕の硝子のハートが音を立てて崩れた。それと同時に理不尽なことに対して怒りがこみ上げてきた。
「なッッなんでだよぉぉ!?俺はそんなに悪い事をしたのか!?偶然にも曲がり角でぶつかってしまって尻もちを付かせてしまったが、明らかにダメージの方は僕の方がデカいぞ!!んでもって、僕は紳士らしく手を差延べ謝罪の言葉も言ったしさ(ろれつは回ったが)、そこまで言われなくてもいいんじゃないか!?どちらかって言うとそっちだって非が合ってもおかしくは無いわけだし!?僕は貴重な食料まで失っているんだ!違うかぁ!?」
メンタルがズタボロになった俺は理性を失い、感情を表に出してしまった。残念ながら品性の欠片も無いが腹の中で蹲ってたものが一気に爆破した。
………目の前にはもう誰もいないのに………
聞えるのは、春なのに冷たい風の音。
スズメの囀りではなく、カラスの「アホー」という声。
「………ふぅ。品性の欠片も無い姿を見られなかっただけでも良しとするかぁ」
『理不尽なことに対して怒りを感じたら、それが戦う理由だ』byカ〇ーユ
(う゛お゛お゛お゛ぉぉぉぉぉ!?
えっなに!僕は誰もいないのに何言ってんだ!?馬鹿か!?もし他人がいたら頭おかしい奴って思われんじゃん!?何一人で頑張ってんのって思われんじゃん!?)
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