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「あのー!」 学校近くの方から聞えてきた。さっきぶつかっちゃった女の子だ。 「あんまり気を落とさないでねぇ! 薫姉も、葵も、茜も、悪い人じゃないからー! また学校で会おうねぇ!」 そう言って、彼女達は校舎の中に入って行った。 彼女の言葉は透き通るような声で僕の耳に届いた。それは居心地が良いとしか言えない。 あの子は手を挙げ大きく僕に向かって振っていた。僕は何だか照れてしまった。 ただ、彼女もそれなりのダメージを負っているはずだかピンピンしているのは気掛かりだ。 そういえば、薫、雫、葵、茜って昔聞いたようなないような……… なんか忘れ欠けてたものがその名前で甦ってくるようなないような……… 「ハッッ!?んなこと考える前に学校へ行かなくっちゃッッってアレ!?足がいゆうこと聞かない!?まだダメージが回復しないのか!?早く学校へ行かなくちゃ…」 「キーン コーン カーン コーン」 ………自己紹介が遅れました 旭川 龍之介 私立白木ヵ丘高校 高校2年 17歳 彼女いない歴=年齢 趣味※ゲーム、マンガ 好きな物はガン〇ム 将来の夢は傍観者です ※遅刻者 2ーA 旭川 龍之介 2ーA 西条 正明 2ーB 薬師寺 椋子 上記3名は昼休み中に、職員室まで来るように※ ………最悪の新学期からのスタートです
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