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ー―――春、それは今まで冬の厳しい寒さが終わりその長かった一年間という節目からまた新しくスタートできるというものである。 学生である僕にはそれは今からどんな事が始まるのだろうと心踊る季節だ。 新学期が始まるということは一年間同じクラスで学園生活を送る仲間たちとの出会い。 そして、熱く燃えるであろう友情。 汗と涙が交差する感動。 まだ見ぬ恋の予感。 それ以外にも起こるであろうハプニングに笑ったり、怒ったりもするかもしれない。 そんなことを考え心踊ろかせていた僕だが明日が楽しみであまり寝付けない。 「……メタル〇アのノーキル、ノーアラート難しいなぁ……」 春休みを利用して積んで置いたゲームをやっていた所為で夜型になってしまった僕は時計の短針が3を指していたのを見ていた。 去年は余りにも遅刻が多く、僕のせいではないのにやたら先生によく目を付けられてしまったので今学期からはその汚名を挽回しなくてはならない。 『大丈夫だ。問題ない!』
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