招待状と100年の隔て

6/39
前へ
/39ページ
次へ
  「『カナロムの砦』と『暗黒の翼フィラン』とそれから…etc」   春萬樹(ナツマエカズキ)は、マンガ本の最新巻コーナーに平積みされている中で、言葉にした2つを含めた半分の量の最新巻、全9冊を状態の良い物だけを選り、レジへ持っていく。   精算途中にこういう店ならお決まりのようにポイントカードはありませんか?と尋ねてくるが、無言のまま精算を続ける店員。   初めは尋ねられていたのだが、新巻発売日毎に何度もまとめて大量に買いにくるため、店員に顔を覚えられたのだろう、カードが無いことを分かっているらしく尋ねられなくなったのだ。   カードを持っておらず、尋ねられるのが面倒な春萬樹にとっては、若干助かっていたりもしていた。  
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加