―ホット・チョコレート―

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(あの時のまま…何も変わってないわ…) と、つぶやく様に言う女。 彼女が店のドアに手を掛けると―、 カラン!カラン! と、音がなって―、 女が店の中へと足を踏み入れる――。 すると、カウンターの中で新聞を広げていたマスターが、 「いらっしゃいませ…」 と、不器用な表情でいう。 そして、女は、カウンターに席を取り、 彼女に水が出されて―、 「ホット・チョコレートを…」 と、言った。 「はい…」 蝶ネクタイのマスターはそれを作り始める。  
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