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なんだなんだなんだこの美人は!?
顔は完璧といいほど整っていてる!それにスタイルはボンッキュッボン!髪型は黒髪のストレート!
圧倒的だな……。
街中で見かけたなら確実に俺は声をかけれずにその姿を眺めてたであろうが、今の俺はそんなことはしない。
理由は死んでまで俺の目の前に現れたこの美人さんが何者かある程度わかっているからだ。
「あなたは神様っすか?」
そう。死んだ俺の目の前に現れる人物は、神様か閻魔でしかない。しかし閻魔がこんな綺麗なはずがないッ!ということで俺は神様と思ったのだ。
違ったら爆笑もんだな。
「よくわかったな。そう私が神だ」
神様わかりましたから、どうだと言わんばかりに手を腰にあて、ドヤ顔をしないで下さい。
ちょっと神々しいイメージが俺の中で無くなっていってます。
「さて、もう一度言うが佐藤和也。お前は何で死んだことを理解したというのに、そんなに落ち着いていられるんだ?私が担当してから、お前のような死に方をして落ち着いていた奴なんて皆無だったぞ?」
……そいつらはまだまだ人生に未練があったんだろうな。
おっと、忘れてたが佐藤和也『サトウカズヤ』ってのは俺の名前な。
「理由は簡単ですよ。俺には未練が無い、ただそれだけです」
好きな娘でもあった春日を救えたんだ。平々凡々で何も無かった俺からしたら大金星って言っていいほどの終わり方だな。
「ほぉ……好いてる娘を救えたからいいと。なるほど、確かにそのままなら言っては悪いが良い死に方だったな。しかし……」
「しかし?何かあったんですか?」
いきなり神様の表情は暗くなった。
確実に悪い知らせがあるってことだよな。
そして少しの沈黙のあと、神様は口を開きこう告げた。
「言い辛いが、お前は春日歩美を助けられなかった。まあ、結果から言うと春日歩美は死んだ」
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