果て-Lastly-

2/5
前へ
/54ページ
次へ
部屋に逃げ込んで、脈のところで切った。赤い汁はいつもより沢山流れて意識が吹っ飛んだ。 意識が戻った時、日付は4日も経っていた。メールは100件。 鍵を開けても誰も入ってはこなかった。 それで吹っ切れたのか最近は昼間から出会い系の誘いに応じた。 ずっと学校に行っていない。 昼も夜も誰かに会ってたら家へも帰らなくなった。 家族からの心配もない。言ってしまえばこっちのほうが楽だった。金はあるし、誰かがいるし。会う予定のないときは近場の公園に行くのが習慣になった。 .
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加