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目を覚ましたのは夜だった。空は真っ暗で街灯の光だけが寂しく一部を照らしていた。
『……寒いな…』
ぼそっと声を出してみると白い息が出た。
お腹もすいたのでとりあえずローサンに買いに行った。
公園に戻ると、雪も降りはじめた。道理で寒いわけだ。
雪もだいぶ積もってきた頃
一人の少年がうちの前に現れた。
「おねぇちゃん一人?」
『何?、シにきたの?』
感覚がおかしくなったらしい。来るものすべて肉欲に駆られた人に見える。
「ううん。おねぇちゃんは寒ないん?」
『寒いよ。』
「帰らなんの?」
『帰れないの。』
少年はうちの手をとって言った。
「なら、俺んち来ぃや。」
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