クリスマス・イヴの小さな悪魔

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「こら、尚太。部屋が散らかってるわよ。早く片付けなさい。」 「分かってるよ。後でやるから。」 尚太は一人っ子だ。 片付けがきらいで、いたずら好きな小学2年生のわがまま坊主。 「後でやるじゃなくて、今やりなさい。じゃないと明日はサンタさん来ないわよ。」 「サンタさんなんか居るもんか。」 そう、尚太はサンタさんを信じない。 「そう?わたしは今でもサンタさん信じてるけどな。」 「小学生じゃないんだから。」 「小学生はあんたでしょうが。とにかく、早く片付けなさい。分かったわね。」 なぜ、そんなに尚太のママは片付けろと言っているのかって? なぜなら、明日は年に一回のクリスマス・パーティーだからだ。 ママは一階のキッチンで明日のパーティーの準備をしている。 尚太は一階のママの所に行った。 「ママ、片付け終わったよ。」 「本当に~?準備終わったら本当に片付けたか見に行くからね。」
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