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準備が終わったママは急いで二階の尚太の部屋へと向かった。
部屋を片付けていなかった尚太はママが階段を上がってくる音を聞いて、目に映った物を急いで机の下やクローゼットの中に隠した。
「尚太~。片付けてるわよね?入るわよ。」
ガチャ。
部屋に入ってきたママの顔は呆然としていた。
「何よ、これ。全然片付いてないじゃない。」
ママは呆れた顔で言う。 「見て分かんないの?片付いてるじゃん。」
尚太は何も悪くないようにそう言った。
「机にノートと鉛筆が出っぱなし。床にもお菓子の食べかすが落ちてる。これのどこが片付いてるのよ。部屋が片付け終わるまで晩ごはんはお預けですからね。」
「えー!?そんなぁ…。」 「つべこべ言わずに片付けなさい。どれだけ片付けろって言わせたらいいの?あんたって子は…。」
そう言い捨て、部屋を出るママ。
「はあ~。仕方ないか。早く片付けよ。」
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