そのに ♂ タイミング

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何が何だか最初よくわからなくて、途中でコトの重大さに気付いた。 「ちょっと慎!なにすんのよっ!?」 「!?優っ!!気が付いてたのか!?」 「気が付いたもなにも…、わ、わ、わ、」 「あ、いや、これは、えっと、」 「私のファーストキス返してよ!ばかっ!!」 「えっ?!……えぇっ!!」 「ひどい、慎はひどいよ!!」 「そのっ…俺っ!」 ガラガラっ ドアが勢い良く開いた。 「あら、樽屋さん、気が付いたの?」 保健室の先生が入ってくる。 「ん?二人とも真っ赤だよ?どうかしたの?」 「「えっ、あ、嫌。なんでもないです」」 「?。じゃあ、樽屋さんはいまから家に帰りなさい。」 「えっ!でも、部活が……!」 「これは命令です。家で安静にしときなさい!部活には先生か、一言伝えとくから」 「わかりました…」 「荷物はもう持ってきたわ、じゃあね、気をつけて帰りなさい!」 早々と先生はそう告げて私たちを保健室から追い出す。 「慎、今日は私が家に帰るのついてきてよね!聞きたいことがいっぱいあるから!!💢」 私のファーストキスの恨み、晴らさせてもらおうじゃない! 「あー…、はい、わかりました。ここでまってて」 そういうと、慎はすぐに部室にもどりココに戻ってきた。 そのまま、二人ならんで下校する。 「ねぇ、なんで私にキスしたの?」 「あー…、それは…っ」 慎は顔を真っ赤にする。 「つ、つーかよ、高校一年でファーストキスとか信じらんねーっ!」 「う、うっさい!あんたと私は違うにきまってんでしょ?!」 「俺なんか、中二がファーストキスだったぜ!」 「どうせ相手は男のくせに!」 「!!、そうだよ!それの何が悪い?!」 互いに喧嘩腰になってしまう。 でも、こうやって言い合うのは久々だ。 「なんか、久しぶりだね、こうやって喧嘩みたいなことするの」 「そう…だな」 いまなら、正直に謝れる気がする。 「あのさ、この前の朝はごめん」 「…うん、別にきにしてねーし、わざわざ謝んなくても良かったのに」 「私が謝っておきたかったの」 「俺も、さっきはごめん…」 私たちはそのままたわいもない、話をして帰った。 慎はキスした理由を結局話してくれなかったけど……――。
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