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あれから、特に慎や司先輩となにかがあったわけでもなく、
いつもどおりの日々がすぎ、体育祭の季節がやってきた。
「体育祭の実行委員会を決めたいと思います」
その先生の言葉にクラスメイト達が騒ぎだした。
(体育祭かぁー…、中学みたいな感じかな??)
「ちなみに、ブロックは三学年でクラス番号の縦割りだからな」
(って事は、司先輩と同じブロックだ!)
ちなみに、女子より男子の方が多いこともあり、応援団員の大半は男子が行うことが多い。
「先生ーっ!3年や2年は誰が立候補したんですか?」
クラスメイトの男子が興味津々に先生に聞いた。
「たしか3年が吉井一で、2年が岡村司だったかな?」
(えっ……っ!司先輩が!)
気が付いた時には私は手を挙げていた。
「おっ!樽屋がやってくれるのか!良いココロ構えだな!」
「え、あっ、」
(い、勢いで、あげちゃったよ~!)
そしてそのまま、実行委員は決定したのだった。
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