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私には中学からすごく仲が良いヤツがいた。
なんとなくそいつのコトが気になってはいたけど、恋愛以上でも恋愛以下でもなかったんだ。
今年の春私は高校に入学した。
「高校生活かぁ~…」
恋したり、バイトしたり、部活に文化祭…色んなコトが私には未経験でどれから始めようか考えていたとき、アイツに話しかけられた。
「優ーーーーっ!!!」
「えっ!?慎!!」
慎は私と中学一年のときにクラスメイトだった男子だ。
ちなみに、慎(もちろん慎は男の子だけど)には男の子と付き合っていたというものすごい武勇伝がある。
「同じ高校受けてたんだ!!あれ?たしか、受験会場いなかったよね??」
「それは、俺がバドミントンの推薦で入ったからだよ。そういや、優は何組になった??」
「私は六組、慎は?」
「俺は八組!………なあ、優は部活どうすんの??」
「うーん、……まだ決めてない💧」
戸惑う私の言葉に少し嬉しげに慎は続ける、
「じゃあさ、お前中学ん時にした約束おぼえてる??」
「……約束??」
いったいなんのコトだろう?
「俺が大会で優勝したら一緒の部活に入ってくれるっていっただろ?」
「えっ…っ!!」
確かに中学の時にそんな約束をした。でも、互いにノリでこたえたり、はっきり言って、冗談半分のつもりだったのだ。
「ほら、これ入部届け!!ちゃんと書いてこいよっ!!」
ちょっと強引だったけど、そんなトコロが慎らしいなって思った。
「分かった!明日には入部届けだしとくね!!」
「やったぁっ!」
こうして、私はバドミントン部に入部することになった。
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